ふと写真の整理をしていたら数年前に携帯で撮った写真が出てきた。
それと共に妙に不気味な感情を持った過去を思い出す。
どことは言わないけど、川沿いの小さな神社。
車で適当に流していたら鳥居が見えたので、スピード落として横目に覗き込む。
鳥居の奥に小さな社が有るのは見えた。
通り過ぎた直後、鳥居の脇の小さな屋根が視覚情報として脳に届く。
即座に引き返し、それらの前にドンと車を停めて参拝開始。
勿論その小さな屋根にだ。
歩みを重ねて近づくごとに増してくる謎の重圧感。
どうやらその正体は錆びて折れた剣のようだ。
銘もなにも入らない木彫りの像らしきもの。
意味不明な木魚のような、見様によっては頭蓋にも見えてくる木の瘤らしきもの。
早々に私は立ち去った。
『付記』
1週間後には跡形も無かった事を確認して、私は安心を得た。
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